ほえほえくまーとは、2014年3月18日から24日現在まで続いている台湾の学生運動でコールされる「退回服貿」、そのコールが日本語では「ほえほえくまー」と聞こえる事から使われるようになった言葉。



台湾の最高学府である台湾大学の学生を中心としたグループが、18日夜に立法院(日本の国会のようなもの)の議場を占拠しました。さらに、23日夜には行政院(内閣)に突入し、庁舎の一部を占拠しました。
占拠した学生達は、立法院の中に100人ほどが常駐し、外では1万人近い学生が守備に当たっており、政権の主要施設が一週間も学生の支配下にあるという異常事態が起きています。
台湾ではこの事件を『318青年佔領立法院』と呼んでいます。

日本のテレビや新聞ではあまり報道されていなかった一方で、立法院内の様子はニコニコ生放送やUSTREAMでも中継され、ネットを中心に大きな注目を集めています。配信では日本語や英語を話せる人が現地から世界各国に状況を伝えています。

台湾立法院(国会)を学生らが占拠 生中継 - 2014/03/19 21:00開始:ニコニコ生放送
台灣-[退回服貿*捍衛民主]佔領立法院實況:USTREAM

この学生運動は、台湾と中国が電子商取引や医療、旅行業などの分野を相互に開放する取り決め「サービス貿易協定」が原因となっています。この協定は野党の民主進歩党が「密室協定で台湾の弱小産業に打撃を与える」と反発していましたが、馬政権や与党・中国国民党が強硬に推し進め、正当な審査もせず、17日に審議の期限が切れるという理由だけで承認してしまいました。

この「サービス貿易協定」の承認がきっかけとなり起きた学生運動ですが、馬政権の親中路線への反対が根底にあります。学生達にとっては民主主義を守るための闘いでもあります。

今のところ、馬政権は学生の強制排除には消極的で、加えて学生側がネット配信をしている事もあり、政権側も無謀な事はしないと思われますが、予断を許さない状況が続いています。

配信で見る限り、学生側の意志や結束は強く、根負けするような感じには見えません。地の利が学生側にある以上、無血開城には政権側が誠意をみせる以外になく、協定の承認を一端撤回するしかないように思います。
自国の政治運営の停滞が長引けば、自分達の首を絞めているかもしれないこの状態で、学生側も十分に反中の意思を示せたと思いますので、双方が歩み寄りを見せ、これ以上負傷者が出ないよう早い解決を願うばかりです。

ほえほえくまー(・(ェ)・)


運動の中で学生達がコールする「退回服貿」、退回は撤回するという意味、服貿とは両岸服務貿易協議の略で「サービス貿易協定」を指します。
深刻な事態に対して、「ほえほえくまー」という可愛らしい語感から、クマの絵文字を付けた『ほえほえくまー(・(ェ)・)』といったコメントで、学生達を応援する声が数多く寄せられています。また、ほえほえくま画像も作られ話題になっています。

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 出典:Twitter






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[ネットの反応]

ほえほえくまー!ほえほえくまー!

ほえほえくまー(・(ェ)・)

ホントにほえほえくまーって聴こえるわw

「退回服貿!」(トゥェイホェイフウマオ!)→ほえほえくまー! クマー

米国の見解も聞いてみたいがな。ほえほえくまー!(・(ェ)・)

ほえほえくまー ∩(`・(エ)・´)∩ 台湾加油!!

ほえほえくまー、台湾学生がんばれー



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