テラトーマ(teratoma)とは、teras(奇形)と接尾語 -oma(腫瘍)を組み合わせた生物学用語。日本語では奇形腫と呼ばれています。
奇形腫(テラトーマ)は、二胚葉性あるいは三胚葉性の成分を有する胚細胞腫瘍の一種。病理学的には、良性の「成熟奇形腫」、やや悪性傾向の「未熟奇形腫」に分類されます。
ヒトの場合、女性の卵巣、男性の精巣、小児の尾骨に生じる事が多く、腫瘍の内部に皮脂腺、汗腺、毛髪、歯、筋肉、軟骨などの組織が含まれます。この腫瘍が発見された場合、手術による摘出か定期的な検査を受けることがすすめられます。
女性の卵巣の奇形腫は妊娠中の検査で発見されることが多く、大きさは通常直径10cm以下、ほとんどが良性の成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)となります。
ちなみに、テラトーマと呼べるかわかりませんが、漫画「ブラック・ジャック」のキャラクター ピノコは、患者から切除された奇形腫を利用して作られた設定になっています。
このように、テラトーマは胚葉を有する細胞であり、全身の様々な細胞に分化する能力すなわち多能性を持つ事が注目されており、ノーベル賞に輝いた山中教授のiPS細胞の証拠の一つとしても扱われています。
iPS細胞やES細胞を免疫不全マウスの皮下などに注射する事でテラトーマは形成され、そのテラトーマが様々な組織に分化していることを確認することで、細胞に多能性があるかを調べます。
一方で、新たな万能細胞かもしれないと注目を集めている「STAP細胞」の証拠の一つともされており、今回、論文のねつ造を指摘されている理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが記者会見を行ったことで話題になりました。
既に、理化学研究所の調査によって、論文の『マウスへのSTAP細胞移植でできたテラトーマ』とされる写真が、小保方さんが書いた3年前の学位論文に掲載された画像と酷似しており、ねつ造にあたる研究不正であると判断されています。
小保方さんは、会見で、「私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念が生じてしまい、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまった。心よりおわび申し上げます」と謝罪し、「私は決して悪意を持ってこの論文を仕上げたわけではない」、「STAP現象は何度も確認された真実」であることを主張しました。
もしも、小保方さんが本当にただのうっかりさんで、嘘をついていないとするならば、論文の中に示せていない「STAP細胞」になりえる要件があるはず。小保方さんは、それを「コツ」という言葉で説明していますが、やはり、その「コツ」も含めて論文にしなければ意味がないのではないでしょうか。
今回のような騒動に発展してしまった原因は、論文の提出を焦ってしまった事が全てだと思います。
『植物のほか、動物の中でもイモリは傷つけるなど外からの刺激を与えれば、万能細胞化して再生する。ヒトを含めた哺乳類でも同様のことが考えられないか』という素朴な疑問から始まったSTAP細胞。せっかくユニークなアイデアなのだから、もっと温めてじっくりと研究ができる環境があれば良かったのですが…。
そういう意味では、本来、小保方さんを守る立場である理化学研究所側の対応にも疑問を抱きます。
【参考サイト】
研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について(その2) | 理化学研究所
奇形腫 - Wikipedia
卵巣腫瘍 - goo ヘルスケア
用語説明|もっと知るiPS細胞|CiRA(サイラ) | 京都大学 iPS細胞研究所
大阪大学 微生物病研究所 -病気のバイオサイエンス-
奇形腫(テラトーマ)は、二胚葉性あるいは三胚葉性の成分を有する胚細胞腫瘍の一種。病理学的には、良性の「成熟奇形腫」、やや悪性傾向の「未熟奇形腫」に分類されます。
ヒトの場合、女性の卵巣、男性の精巣、小児の尾骨に生じる事が多く、腫瘍の内部に皮脂腺、汗腺、毛髪、歯、筋肉、軟骨などの組織が含まれます。この腫瘍が発見された場合、手術による摘出か定期的な検査を受けることがすすめられます。
女性の卵巣の奇形腫は妊娠中の検査で発見されることが多く、大きさは通常直径10cm以下、ほとんどが良性の成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)となります。
ちなみに、テラトーマと呼べるかわかりませんが、漫画「ブラック・ジャック」のキャラクター ピノコは、患者から切除された奇形腫を利用して作られた設定になっています。
このように、テラトーマは胚葉を有する細胞であり、全身の様々な細胞に分化する能力すなわち多能性を持つ事が注目されており、ノーベル賞に輝いた山中教授のiPS細胞の証拠の一つとしても扱われています。
iPS細胞やES細胞を免疫不全マウスの皮下などに注射する事でテラトーマは形成され、そのテラトーマが様々な組織に分化していることを確認することで、細胞に多能性があるかを調べます。
一方で、新たな万能細胞かもしれないと注目を集めている「STAP細胞」の証拠の一つともされており、今回、論文のねつ造を指摘されている理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが記者会見を行ったことで話題になりました。
既に、理化学研究所の調査によって、論文の『マウスへのSTAP細胞移植でできたテラトーマ』とされる写真が、小保方さんが書いた3年前の学位論文に掲載された画像と酷似しており、ねつ造にあたる研究不正であると判断されています。
小保方さんは、会見で、「私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念が生じてしまい、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまった。心よりおわび申し上げます」と謝罪し、「私は決して悪意を持ってこの論文を仕上げたわけではない」、「STAP現象は何度も確認された真実」であることを主張しました。
もしも、小保方さんが本当にただのうっかりさんで、嘘をついていないとするならば、論文の中に示せていない「STAP細胞」になりえる要件があるはず。小保方さんは、それを「コツ」という言葉で説明していますが、やはり、その「コツ」も含めて論文にしなければ意味がないのではないでしょうか。
今回のような騒動に発展してしまった原因は、論文の提出を焦ってしまった事が全てだと思います。
『植物のほか、動物の中でもイモリは傷つけるなど外からの刺激を与えれば、万能細胞化して再生する。ヒトを含めた哺乳類でも同様のことが考えられないか』という素朴な疑問から始まったSTAP細胞。せっかくユニークなアイデアなのだから、もっと温めてじっくりと研究ができる環境があれば良かったのですが…。
そういう意味では、本来、小保方さんを守る立場である理化学研究所側の対応にも疑問を抱きます。
【参考サイト】
研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査報告について(その2) | 理化学研究所
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[ネットの反応]
あー、テラトーマ形成ね。ハイハイハイ
テラトーマてなんか強そう
テラトーマって俺も一度は言ってみたかった。
さっきから言ってるテラトーマってのは、つまりはピノコのことなのね
テラトーマを聴くとテラフォーマーズとカマドウマを想像してしまう
テラトーマとか言われてもドラクエの呪文にしか聞こえん
テラトーマは知らないけどメラゾーマなら知ってる
メラゾーマじゃない。テラトーマ。
何度もテラトーマって聞いたから、頭から離れなくなっちゃった。でもスタバのメニューにキャラメル・テラトーマってあっても違和感ないくらい意味わかってないけど。
生田テラトーマ
テラトーマは見つかりましたか? それより僕と踊りませんか?
テラトーマの生データあるって発言とSTAP幹細胞は若山先生がやった発言は注目に値すると思いますが…どうでしょう? てか調査委員会にもツッコミどころ満載ですな。もう何が真実かはほぼ明らかに出来ない気がする…
テラトーマ画像、”コピペ元”は学位論文ではなく、研究途中のパワーポイントから引用したものである。 *但し、どのパワーポイントからコピペしたのか小保方さんは覚えていない。ので、骨髄由来である事も知らなかった
三枚のテラトーマ画像に関しては、ファイルにまとめられた画像から選んで論文に使用したんで無くて、数回にわたって発表・バージョンアップしたパワポから抽出したから、常識的に取り違えるはずの無い取り違えをしてしまったって事かな?
テラトーマ画像や実験ノートについて、次々と新事実が出てきてるらしい。こりゃ理研と共倒れだな。。。
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