狩りガールとは、野生動物、特に鳥類・哺乳類を実際に山や森で捕獲する女性ハンター（狩猟者）のこと。

ハンターの減少や高齢化を食い止めるため、一般社団法人・大日本猟友会が『目指せ! 狩りガール』というホームページを運営し、女性ハンターを募集しています。
猟具の改良、ITツールの活用によって、女性が挑戦できる環境が徐々に整いつつあり、「健康的な食事や食材への興味」「自分磨き」「より自然に近づく手段」として狩猟を始める女性が少しずつ増えています。

特に、ジビエ（狩猟によって、食材として捕獲された野生の鳥獣）に興味を持つ女性が多く、どのように調理するかなど、女性ならではの目線が注目されています。
中には、野生鳥獣による食害や獣害を目の当たりにして、森林保護や環境保全を動機として参加する女性もいるようです。

狩りガールは、わずかに増加傾向となっていますが、平成21年度の調査では、日本のハンター（狩猟免状を交付された者）18万6千人のうち女性ハンターは全体の1％にも満たない1,539人となっています。



ちなみに、日本のハンターの数は1979年には45万人もいたそうなので、ハンターの総数が本当に激減していることがわかります。
この狩りガールを増やそうとする取り組みは、若い女性ハンターが増えることで、それを狙う男性ハンターも増やそうとする、大日本猟友会の一石二鳥作戦なのかもしれません。

一方で、アメリカのハンターの数は、一時期は減少していましたが2010年代に入って増加傾向に戻り、2011年の時点で総人口の約6％に相当する1370万人が狩猟を行っています。日本では禁止されている弓矢やクロスボウも使われ、年間700万頭のオジロジカや2万頭のアメリカクロクマが狩猟されているそうです。

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［おまけ］

日本の法律で禁止されている主な狩猟道具

• 輪の直径が12cmを超える くくりわな
• トラバサミ
• 釣り針
• とりもち（鳥がとまる木の枝などに粘着性の物質を塗って捕らえる罠）
• かすみ網（細い糸で作られた網を空中に渡し、そこに飛んできた野鳥を捕らえる罠）
• 戸板落とし（獲物を戸板で挟んで捕らえる罠）
• 絞殺を目的とした構造の筒型イタチ捕獲器
• 口径10.5mmを越えるライフル銃（威力が大きすぎるため）
• 口径5.9mm以下のライフル銃（威力が低く獲物が苦しみながら死に至る可能性が高いため）
• 空気散弾銃
• 弓矢・洋弓銃（クロスボウ）
• 爆薬
• 毒薬
• キジ笛・音響機器（大量捕獲につながるため）

ほとんどの罠は、獲物を無差別に捕獲してしまい、大量捕獲を招くおそれがあることや、掛かった獲物に長時間にわたる苦痛を与えることから禁止されています。

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