『アングル:高まる「隕石災害」への意識、落下阻止にレーザー照射も』(ロイター)の記事が紹介されたため、話題となったワード。
レーザー照射とは、人工的に集約・増幅された光(電磁波)を放射し、対象に当てる事をいいます。
レーザーは指向性や収束性に優れており、多くの分野で応用されています。
医療分野では、ほくろ・刺青(タトゥー)の除去や、レーザーメス、科学分野では、測量計、非破壊検査などで使われており、身近なところでは、CD・DVD、レーザーマウス、講義やプレゼンテーションで使われるレーザーポインターとしても使われています。
記事では、ロシア中部に隕石が落下したことを受け、今後起こりえる隕石災害の対策としてレーザー照射が紹介されました。太陽光をレーザーに変換し照射するシステムで、隕石の破壊や軌道を変更する構想です。
カリフォルニアの大学教授は「既存の部品を大規模化することで実現できるため基本要素は揃っている」と語っています。
ですが、システム構築には多額の投資と時間がかかるため対費用効果の検討が必要となります。
太陽光をレーザーに変換するシステムは、宇宙太陽光発電システム(SSPS:Space Solar Power Systems)といい、日本が世界をリードしている研究分野です。
宇宙太陽光発電(L-SSPS) 出典:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙太陽光発電システムは、宇宙空間に設置する宇宙プラントと、地球上で受ける地上・海洋プラントで構成されます。
静止軌道上に投入された集光装置で太陽光を効率的に集めてエネルギーを生み出し、集められたエネルギーはレーザー光やマイクロ波に変換され地上に送られ、電力や水素の形で利用されるシステムです。
レーザーSSPSの仕組み 出典:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
レーザー光を利用する宇宙太陽光発電(L-SSPS)では、太陽光を集光鏡で500~1000倍もの高倍率に集光し、レーザー発振ユニットで直接レーザーの励起エネルギーとして利用します。発生する熱は放熱板で排熱されます。
このようにシンプルな構造なので、小型軽量化が可能になると期待されており、小さなユニットを直列に接続する事でさらに大規模システムを構築することも構想されています。
伝送に用いるレーザー波長は、大気での吸収が少ない近赤外が使用され、大気透過率はおよそ98%です。 地上で受光されたレーザーは、燃料電池の燃料となる水素の製造に活用されます。
運用面での対策が必要で、衛星の姿勢制御、命中精度など、特に受電施設の周囲の安全を十分に確保するといった事が必要となります。
日本では1998年からSSPSの研究を進めていて、JAXAでは2030年での商用化を目標にしています。
2011年からは京都大学を中心とした共同研究機関が実験施設を設置して実証化実験を本格開始しています。
次世代のクリーンエネルギーとしての実用化、日本から世界への展開が期待されます。
ただ、さえぎる天体がなければ、宇宙空間ではロスなく対象物にエネルギーを送り続けることが出来るので、効果的かもしれません。ですが、高速移動している隕石にレーザーを当て続けるというのは神業のような気もします。
もしくは、一瞬で高エネルギーを射出させるレーザービームに応用することを想定しているのかもしれないです。
タイムライン上では先日ニュースとなった、『中国艦レーダー照射 「攻撃予告」一方的で危険』 の“レーダー照射”の事をレーザー照射と混同してる人が多かったです。
レーダー照射は、対象物に向けて電波を発射し、その反射波で対象物までの距離や方向を測定する為に使われます。
銃の照準器のレーザーサイトやドットサイトをイメージした人が多かったのかもしれないですね。
レーザー照射とは、人工的に集約・増幅された光(電磁波)を放射し、対象に当てる事をいいます。
レーザーは指向性や収束性に優れており、多くの分野で応用されています。
医療分野では、ほくろ・刺青(タトゥー)の除去や、レーザーメス、科学分野では、測量計、非破壊検査などで使われており、身近なところでは、CD・DVD、レーザーマウス、講義やプレゼンテーションで使われるレーザーポインターとしても使われています。
記事では、ロシア中部に隕石が落下したことを受け、今後起こりえる隕石災害の対策としてレーザー照射が紹介されました。太陽光をレーザーに変換し照射するシステムで、隕石の破壊や軌道を変更する構想です。
カリフォルニアの大学教授は「既存の部品を大規模化することで実現できるため基本要素は揃っている」と語っています。
ですが、システム構築には多額の投資と時間がかかるため対費用効果の検討が必要となります。
太陽光をレーザーに変換するシステムは、宇宙太陽光発電システム(SSPS:Space Solar Power Systems)といい、日本が世界をリードしている研究分野です。

宇宙太陽光発電(L-SSPS) 出典:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
宇宙太陽光発電システムは、宇宙空間に設置する宇宙プラントと、地球上で受ける地上・海洋プラントで構成されます。
静止軌道上に投入された集光装置で太陽光を効率的に集めてエネルギーを生み出し、集められたエネルギーはレーザー光やマイクロ波に変換され地上に送られ、電力や水素の形で利用されるシステムです。

レーザーSSPSの仕組み 出典:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
レーザー光を利用する宇宙太陽光発電(L-SSPS)では、太陽光を集光鏡で500~1000倍もの高倍率に集光し、レーザー発振ユニットで直接レーザーの励起エネルギーとして利用します。発生する熱は放熱板で排熱されます。
このようにシンプルな構造なので、小型軽量化が可能になると期待されており、小さなユニットを直列に接続する事でさらに大規模システムを構築することも構想されています。
伝送に用いるレーザー波長は、大気での吸収が少ない近赤外が使用され、大気透過率はおよそ98%です。 地上で受光されたレーザーは、燃料電池の燃料となる水素の製造に活用されます。
運用面での対策が必要で、衛星の姿勢制御、命中精度など、特に受電施設の周囲の安全を十分に確保するといった事が必要となります。
日本では1998年からSSPSの研究を進めていて、JAXAでは2030年での商用化を目標にしています。
2011年からは京都大学を中心とした共同研究機関が実験施設を設置して実証化実験を本格開始しています。
次世代のクリーンエネルギーとしての実用化、日本から世界への展開が期待されます。
<引用:宇宙航空研究開発機構ホームページ>
宇宙での太陽光発電、実用化に向けて
レーザーによる太陽エネルギー利用技術(L-SSPS)
マイクロ波による太陽エネルギー利用技術(M-SSPS) [参考]
と、長々とSSPSの説明をしましたが、L-SSPSのレーザーの応用で、本当に隕石を破壊したり、軌道を変える事ができるのかはわかりません。宇宙での太陽光発電、実用化に向けて
レーザーによる太陽エネルギー利用技術(L-SSPS)
マイクロ波による太陽エネルギー利用技術(M-SSPS) [参考]
ただ、さえぎる天体がなければ、宇宙空間ではロスなく対象物にエネルギーを送り続けることが出来るので、効果的かもしれません。ですが、高速移動している隕石にレーザーを当て続けるというのは神業のような気もします。
もしくは、一瞬で高エネルギーを射出させるレーザービームに応用することを想定しているのかもしれないです。
[ネットの反応]
レーザー照射だと…(°Д°)!?
レーザー照射だって。レーシングじゃねえんだよ
レーダー照射がレーザー照射に見えて焦る
スターウォーズみたいな世界だな・・・(^^;
リアルアルマゲドンあるかも。
スタートレックから出てきたような現実離れしたアイデアではない
アルドレーザー、照射!
「お前たちの頑張りすぎだ。」とならないようにお願いします。
お前がパソコンの横にコップ置いたらレーザー照射!
レーザー照射されて「ぼかぁ~幸せだなー」若大将
やっぱり、虫歯でなく知覚過敏だった。薬塗布しレーザー照射、それでも駄目なら神経抜くって?!先生、そんな簡単に言わんといて。
今日は目のレーザー治療してきた。たまに痛いのがあって気がつくと反対側の目が閉じてるので開けるけどレーザー照射する目は眩しく照らされてるので目を動かさないのはなかなか大変だった
[おまけ]
タイムライン上では先日ニュースとなった、『中国艦レーダー照射 「攻撃予告」一方的で危険』 の“レーダー照射”の事をレーザー照射と混同してる人が多かったです。
レーダー照射は、対象物に向けて電波を発射し、その反射波で対象物までの距離や方向を測定する為に使われます。
銃の照準器のレーザーサイトやドットサイトをイメージした人が多かったのかもしれないですね。
コメント
コメント一覧 (3)
ネットでは電磁波攻撃と言われており、有名な事件です。
レーザー光を利用する宇宙太陽光発電(L-SSPS)で、太陽光をレーザーに変換し照射するシステムだそうで。
調布、相模原(実験施設あり)、筑波で盛んに実証実験と称し地上へ照射され被害事例が上がって来ているそうです。