『＜１票の格差＞昨年衆院選は違憲…是正放置を批判　東京高裁』がニュースとなったため検索されたワード。

事情判決（じじょうはんけつ）とは、行政処分や裁決が違法にもかかわらず、取消すことで著しく公益を害する場合に、裁判所が例外的にその請求を棄却する判決のことをいいます。

例えば、都市計画の土地収用において、それ自体を無効としてしまうと、公益に多大なる損害を加えてしまう場合などに判断されます。
土地収用とは、公共の利益となる場合、土地所有者の合意がなくても、国や地方公共団体が強制的に土地を取得できる事をいいます。
（手続きや効果、損失に伴う補償などについては、「土地収用法」で詳しく定められています。）

今回、最高裁は2012年12月の衆院選は「１票の格差」を是正しないまま実施されたため違憲だと判断しました。
しかし、実際に選挙を無効とした場合、国政に混乱を招くおそれがある事や、法改正をしている事情などを考慮して、「事情判決の法理」に従って選挙自体は有効としました。

公職選挙法では、選挙訴訟の事情判決を禁止しているため、事情判決が適用できず、法の原則的な考え方である「事情判決の法理」を用いて「違憲であるが、選挙自体は有効」と判断しました。

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