『＜ローマ法王＞後継選出　コンクラーベは１２日から』がニュースとなったため検索されたワード。

コンクラーベ（Conclave）とは、ラテン語で「鍵と共に」を意味し、新しいローマ教皇（法王）を選出する選挙のことです。
カトリック教会において、ローマの司教たる教皇の死去もしくは退任により教皇空位が生じてから、15～20日の間に開催されます。

教皇の助言者たる高位聖職者の枢機卿（すうききょう）に選挙権があり、定員は120人で、最後の審判（ミケランジェロ）で有名なバチカンのシスティーナ礼拝堂が会場となります。

選挙の秘密を守り、外部の圧力を受けないため、会議を行う部屋には鍵が掛けられ、新しい教皇が決まるまで、枢機卿は部屋に閉じこめられます。
外部との接触を断つため、2005年のコンクラーベでは電話やインターネット回線が切断され、携帯電話使用や盗聴を防止するためのジャミングが流されるなど電子的にも厳戒態勢がしかれたそうです。

投票は無記名で所定の用紙に書かれ、2/3の賛成票を得る者が出るまで続きます。投票用紙には特殊な化学薬品が混ぜられており、焼却すると「黒い煙」と「白い煙」の2種類が出るようになってます。
新しい教皇がまだ決まらない場合には礼拝堂の煙突から「黒い煙」、決まった場合には「白い煙」を出し外部への合図とします。1978年の教皇選挙では「灰色の煙」が出て混乱したこともあり、2005年からは「白い煙」の後にサン・ピエトロ大聖堂の鐘を鳴らすことで正式な合図となりました。

本命不在と言われている今回のコンクラーベは、3月12日から開かれ、115人の枢機卿が2/3となる77票以上の支持を獲得するまで投票を繰り返します。
スペインのカルロス・アミーゴ・バリェホ・セビリア名誉大司教は「教会は世界規模に広がっており、黒人法王や中南米出身の法王が選ばれても驚かない」と述べており、世界中の注目を集めています。

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