サイバー心気症
サイバー心気症とは、自身の体の不調をインターネットで調べ、その検索結果を自己判断して実際以上に過度に悲観的な悩み・心配・思い込みを抱えてしまうこと。
英語ではcyberchondria(サイバーコンドリア)といい、サイバーとhypochondria (心気症)を組み合わせた造語です。

例えば、日本人の3~4人に1人が悩んでいる「頭痛」の場合、99%以上の人は「緊張による頭痛」もしくは「片頭痛」が原因です。
しかし、インターネットで検索をすると、「脳腫瘍」「クモ膜下出血」「脳梗塞」などのキーワードが出てきます。 このような検索結果を見てさらに不安を掻き立てて悩んでしまう事でサイバー心気症となってしまいます。

もちろん深刻な病気である可能性はゼロではないので、病院に行けばいいのですが、検索で見つけた病気に関する情報について本物の医師に相談した人は4分の1以下というデータもあります。
つまり、心配になる情報を得るだけで、安心するための具体的な行動を起こしていない人が多いようです。

さらに、心理学の観点から、自分に都合のいい情報だけを集めて、それにより自己の先入観を補強するという傾向(確証バイアス)も影響しているかもしれません。
都合のいい情報が病気の情報では矛盾があるかもしれませんが、一度思い込んでしまうと悪い情報でも『やっぱりそうなんだ!』と理論武装してしまいがちです。

ネットの情報が全て正しいわけはなく、そんな情報を全て鵜呑みにしていては、身体疾患がなくても精神疾患になってしまいます。
無駄に悩まないように、専門家にきちんと聞くことを習慣づけることが大切なのかもしれません。


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[ネットの反応]

これめっちゃある、自分も心配性で持病持ちだからめっちゃわかるわ

サイバー心気症っていうんだ。でもこれに該当する人結構多いと思うなぁ。

今確実にサイバー心気症だ。私のことでそうなってるわけじゃないけど。

私完全にサイバー心気症だわ…

サイバー心気症とかあんのな。僕は自分の調べて ふーん? で終わったわw

これ読んで、自分はサイバー心気症じゃないかと心配になりましたww


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