ison
 出典:wikipedia
アイソン彗星(ISON彗星)とは、はるか彼方から太陽系に来た彗星の名前。
2012年9月21日に木星軌道の外側、太陽から9億km以上の距離で発見されました。
国際科学光学ネットワーク (International Scientific Optical Network, ISON) のプロジェクトにより発見された事が名前の由来となっています。

彗星の核の主成分は氷でできており、大きさが推定4.8km、2013年6月の観測時には、ダストテイルと呼ばれる彗星の尾が約30万kmの長さに達していました。

今回、2013年11月29日にアイソン彗星が太陽の表面まで117万kmの近さに接近することで話題になりました。太陽の直径が約140万kmなので、かなり近い距離まで近づきます。

このアイソン彗星のように、太陽に接近する彗星はサングレーザーと呼ばれ、太陽に接近した後は以下の3通りの行方が考えられます。

  • 強い重力や熱で崩壊し蒸発する。
  • 本体が何個にも分裂する。
  • 生き残ってガスやちりを噴き出し非常に明るくなる。

アイソン彗星がもしも生き残った場合は、金星や満月を超えるほどの明るさになり、史上まれに見る大彗星になる可能性があります。もちろん肉眼でも観測できるため、関連グッズが多数販売され、イベントも各地で開催される予定となっています。 また、12月26日には、地球から6420万kmのところを通過する予定となっており、多くの天文ファンが生き残りを望んでいます。


上の画像はアイソン彗星が太陽に近づき無事に通過した場合の予想図です。画像右側から太陽に近づき画像上方向に抜けていく進路をとります。
彗星の尾(ダストテイルとイオンテイル)は太陽から吹き出る太陽風によって作られているため、太陽を通過後は逆向きに方向が変わります。また、通過した後は彗星の尾がより大きく明るなっていることがわかります。

それでは、アイソン彗星が太陽に最接近した動画をご覧ください。



太陽が明るすぎるため中央に遮光板がセットされています。内側の白い丸は太陽の光球の位置を示しています。

結果としては、『太陽最接近で彗星核がほぼ消滅』となりました。
核の残骸の一部が太陽コロナを通過しましたが、望まれていた大彗星になれず、明るさもほとんど無くなってしまいました。肉眼で見る事は難しく、望遠鏡で「ちりの筋」を観測できるそうです。

残念な結果になってしまいましたが、太陽のパワーと一瞬にして消える彗星、これも宇宙のロマンですね。


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[ネットの反応]

アイソン彗星ちゃん…

アイソン彗星消滅とか…

アイソン彗星 溶けちゃったの?!ホントo(゚Д゚)

ありゃーアイソン彗星 崩壊しちゃったんだ。楽しみにしていたのに・・・

アイソン彗星、残念じゃ(๑╯ﻌ╰๑)

どじっこアイソン彗星ちゃん……

アイソン彗星見たかった、アイソン彗星見たかった、アイソン彗星見たかった、アイソン彗星見たかった

アイソン彗星蒸発したから望遠レンズが安くなる筈。

アイソン彗星を消したのは僕です

兄ちゃん、なんでアイソン彗星すぐ消滅してしまうん?

アイソン彗星「まだだ…! まだ終わらんよ!」

アイソン彗星、生きてやがったか!



[おまけ]

在りし日のアイソン彗星ちゃん

富士山とアイソン彗星


雲の上から撮影したアイソン彗星


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